樹と人の心


樹々たちの新しい芽生えが


 森の中で色んな条件が揃って育っていく事は


 私たち人間の「生きる意味」を生きる事や 天命、使命を全うしていく事と 


 とても似ている気がします。 




 自分を食料とする菌に出会わず


 自分を食料とする動物に出会わず 


 太陽を浴びる必要な時間がちゃんとあり 


 渇きを癒す雨が必要なだけ降り 


 風害・雪害にも遭わず


 いくつもの偶然が重なって


 少しずつ大きくなって


 いつの間にかそれらに耐える力を備えて 


 ある日林冠に大きな穴が開いて


その樹に光が届くと 


 林冠に届けと背を伸ばし枝を伸ばしていく。 




 私たちの天命、使命、生きる意味も


 想いを殺さないように外野の音を消し 


 迷っては軌道修正し 


 それらの想いに従い 


 又は自然に流れに任せたり。 



 選択を重ねて 


 必要な時間を重ねて


 色んな偶然も困難に負けない力を得て必然に変えて


 少しずつ育てて それぞれの想いの通りの形に育っていく。 




 森と話をしながら歩いていると、 


 人と自然が重なって見えて来ます。




 もしかしたら、


 森の中に自分を探しているのかもしれません。 


地球の住人

角野康子

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