葉っぱ


地面に積もった葉っぱたち。 

鮮やかな黄色や赤色は穏やかな枯葉色に変わりました。

派手さは無いけれど心が落ち着く色です。




どんどん分解されて葉脈だけの部分が出来て来たり。

手に取って光に翳してみると

気孔や葉脈が透けて本当に美しい。

葉と分解者のアートの様です。





茂っていた頃の虫こぶの跡だとか

病気の跡、虫食い跡だとか、

葉の記憶も見えてきます。



新芽も真夏の深い緑も

紅葉の進んで行く間も

散って土に還るまで

どの時をとっても同じ時の無い

その時々の味わいがあります。



そして

葉の立てる音

手に取る一枚の葉の重さや感触

陽だまりの大地のようなその匂い

色や形を味わう時間は

全身で樹々を感じる豊かな時間です。   


地球の住人

角野康子

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