岩の上に育つ苔の下にはちゃんと土があります。 

苔がそこに着生して先代の苔たちが枯れ 

菌類がそれを分解して出来た土だそうです。 





海から藻類が陸へ上がり、 

土や酸素を作りながら領土を広げる。 


地球の上で生きてきた跡。





苔は地球の原始的な力、

生き物の根源的な力を想い起こさせます。





岩や石の上に、落ち葉の中に、 

樹の幹に、沢岸の倒木や岸辺に、 

住みよい場所を探して。 





小さい体で出来るだけ高く朔を掲げたり 

地面を覆ったり。 

その上に生き物や草花を抱えて 

一つの世界を作っています。 





干からびても生き抜こうとする粘り強さ、 

順応していく柔軟さと根を持たない潔さを持って。 





こんなに小さくて可愛いのに 

スケールは相当大きいな、と思うのです。    



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