林冠に住むもの

 

森の住居上階「林冠」。 


鳥や虫などの羽根を持った生き物が住み 

高い場所でも身軽に動けるモノが暮らす世界です。 



ヤドリギが着生していたり 

葉に住み着く虫も菌類もいて、 

アカゲラの作った穴で暮らす鳥や小動物もいれば、 

地上から訪問者だって来ます。 



空を飛ぶ動物に子供の未来を託す親の樹は 

林冠に沢山の花を咲かせて虫を呼び 

沢山の実を付けて鳥を呼んで 

遠くへ種を運んで貰います。 


風に任せる親の樹も

遠くに子供は運ばれて欲しいから 

高い所から花粉や種を飛ばします。 



地上からは生活を伺い知る事が難しくて 

色んな実が落ちるようになって初めて 

花や実がなっていた事に気付いたりします。 


数十メートル上の別世界。 


鳥たちが鳴いたり、 

風が吹くたびに葉のこすれる音がしたり 

随分と賑やかそうです。 



空を飛べたり上手に樹に登れたならば 

もっと鳥たちや動物を近くに感じられそうで、 

自由に登ったり出来る仲の良い樹があれば 

人生はもっと豊かになりそうで、 

心を林冠に飛ばしてみるのです。 



それは木漏れ日の中の極上の時間になりそうです。 

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