生きる足跡
今の時期森へ行くと
雪の上にいくつかの足跡が残されているのを見つけます。
確かにそこに動物が通った跡です。
普段たまにしか会えないけれど
雪は動物たちの痕跡を記録してくれるので
彼らの生活を感じる事が出来ます。
今見つけられるのはイタチかキツネか、
小さめの足跡と鹿の蹄跡。
あちらへ行くかこちらへ行くか
迷った跡はほぼ見られず目的地へ一直線。
ほとんどが単身で沢へ向かっているか
沢から足跡が出て来ます。
雪が深い場所には足跡はなく、
雪の少ない所や沢を
道として選んでいる様子です。
雪の中を遊んだり歩き回ったりする事は
時に命に関わるかもしれません。
今日は100cmを越える積雪。
吹雪く夜、彼らはどうやって過ごしているのだろう。
巣に戻れただろうか。
いいねぐらを見つけているだろうか。
自前の冬毛を膨らませて
穏やかに過ごせているだろうか。
去年の春、森へ通い出した頃、
雪融け水の中に動物の骨をいくつか見つけました。
冬の寒さで弱い個体や
運の悪い個体は命を落とします。
自然の間引きです。
彼らには当たり前のルールで
どういう想いであっても
こうやって自然はバランスを取っていきます。
冬は長く感じるけれど、
彼らはじっと辛抱強く春を待っているようです。
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