心の居場所



原性の森の中にいると 

胸が熱くなる事があります。 





林冠の葉から光がこぼれて風が通り抜け 

どこかの谷から鹿の声、 

どこかの沢からカエルの声がします。 





春に芽を出し、色を変え、落とし、雪に眠り、 

動物たちは命を繰り返します。 


単純に起こる事が起こって 

繰り返される日常の風景。 





人々が平和に暮らす時代も 

人類が幸せを祈りながら戦争をしている間も 

何千年、何億年と続いて来た 

今へと続く規則正しいリズム。 





その姿はそこにあるだけで本当に美しくて 

その中にいると 心の深い場所に辿り着いて 

そこで優しく抱かれているような気持になります。 


心が洗われたような静寂に包まれて 

胸がじーんと熱くなります。 



森が本当の心の居場所であるかのように。 





これから森の中のお寝坊助さんも目覚めて 

生き生きとした 賑やかな時間になります。 


こうやって思いを募らせて 

また森に会いに行ってしまいます。



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