春の樹の花



私の行く森に舗道があります。 

久しぶりにその道を通りました。  


その道は森の中に作られていて 片側は山、

片側は谷と自然の中にあります。  




樹々が谷の方から伸びて来ていて 

普通なら見えない林冠近くや 

高い場所が見る事が出来ます。 


どんな花が咲いているのだろう、 

そう思ってた花が目の前にありました。 




花は風に揺れて 

軽く触れただけで落ちるものがあり 

黄緑色をしていて 

遠目には花と気付けないものもあり。 




雌花に雄花、 

それらの花には既に 

沢山の虫たちが居て春を称えます。


樹の方も沢山の命を抱えて 

春を謳歌します。 




料理が上手な人は 

食べる人たちの喜ぶ顔を見たいから 

歌が上手な人は 

聴く人達の心に届けたいから 


その先にいる人を大切に思うから、 

上手なんだと思います。  


樹々も自分に集まってくれる 

虫や鳥の事がきっと大好きで大切だから 

美味しいご馳走を用意しています。  




優しい光と温かい風の中 

樹々が動き始めて 

森の新しい一年が運ばれていきます。  


地球の住人

角野康子

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