居場所



それぞれの樹には 

自分が必要とする 

自分に合う環境があります。 





例えば桂の樹や朴ノ木(ほうのき)は 

水を沢山必要とします。 

彼らは沢の近くや 

水が豊富な場所で成長します。 


乾いた場所を好む樹もいれば 

陽射しを沢山必要とする樹も 

少ない日差しで育つ樹もあります。 

暑く湿度の高い場所で元気な樹もいれば 

寒い場所で生き生きとする樹もいます。 



 


彼らは自分に合わない環境で生まれると 

生きていく事が出来なくなります。  


間違った場所では 

自分を満たす事が出来ず枯れてしまいます。 






樹々は環境や出来事に自分を対応させて 

自分を育てていきます。  


自分に合った場所で成長していくと 

環境に合わせる努力は最小限で済みます。 

大切な栄養を 

対処する事よりも 

どう自分を表現していけるかに 

多く使う事が出来ます。 



穏やかな呼吸の中で 

いつもの景色に感動したり 

起こる事を味わいながら 

生きる事を心から楽しめます。 






自分に合う環境に育つ樹々たちは 

融通無碍に自分を大きく広げて 


いつしか自分以外の命までも溢れるような 

大樹に育っていくのかもしれません。    



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