いつもの部屋から
冬のこの時期、森の事をよく考えます。
会えない友を思い出すように。
私は小さい頃
自分の純粋な気持ちから生きていました。
その純粋な自分の気持ちや表現は
本来自分が生まれて来た意味と意図を持っているように思います。
世の中の流れに自分を合わせるために
自分以外の基準に合わせるために
いつの間にか
私は自分の純粋な気持ちを箱の中に仕舞い込んでいました。
うっかり出て来ないように
丁寧に鍵までかけていました。
森の中には
その箱を開ける為の鍵の材料が
沢山落ちていました。
私はそれらを探して拾い上げて
想いを形にして鍵を創りました。
そして沢山作ってしまっていた箱を開けていきました。
箱が空いたら
その仕舞い込んでいた純粋な気持ちを
勇気を出して
自分の現実に使い始めました。
そうすると箱は形を失くすようでした。
何度もそんな事を繰り返して
そうして後に残ったのは
やはりただの私でした。
樹々が枝葉を落としても自分であるように。
そんな事をしなくても
目の前にある普段の自分の生活を
良い事も悪い事も起こるありふれた日常を
心を開いて
今の自分で過ごしていく。
それで全てが大丈夫でした。
私は少し遠回りをしたようです。
森の樹々たちは
今年も新しい葉を付け新たな花を咲かせます。
命が溢れる春の森が待ち遠しい冬の日です。
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