自分である事
樹々の葉が揃い
晩春の今、
緑がどんどん濃くなっていきます。
葉を茂らせて風に揺られて
全ての樹々が全身全霊、自分を表現します。
樹々たちは自分である事、
そのこと自体が嬉しいのだと、
誰かが見てようと見てまいと
自分を輝かせようと葉や花を付けます。
自分が存在する事、
その事が至福です。
自分の心に何より忠実でいる事。
それは周りも大切にする事になります。
自分を大切にしていると
存在する事そのもので満たされて
他の命への要求が少なくなります。
自分を含めてみんなのそのままを認められます。
太陽が降り注ぎ
雨が身体を潤し、洗い
季節が巡って
沢山の命があること。
本当に要求したいものは
あまりに普通と思える事です。
地球に住む樹々は
森の中でも近くの公園でも家の庭でも全て
与えられた環境の中で
自分である歓びに溢れながら
表現し続けています。
私たちはそんな生き方を
少しの間忘れていたのかもしれません。
自分である事、
それだけで世界は美しかった事を。
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